ディレクトリ表示
いくつかのファイルをまとめておきたいとき、Windowsでフォルダを使いますよね。DOSではそれをディレクトリといいます。Windowsでフォルダを開いてファイルを確認するように、DOSでもディレクトリ内容を確認できます。
ディレクトリ(フォルダ)の内容を確かめよう
さっそく試してみましょう。まずは、DOSを起動させてください。
WindowsでのDOS起動方法はDOSプロンプトの回で行ないましたが、改めて示すと以下のとおりです。
①タスクバーのスタートをマウスでポイント(クリック)して、
②プログラムをポイントして、
③アクセサリをポイントして、
④DOSプロンプト(コマンドプロンプト)をポイントです。
Windows2000,XPでは、C:\Documents and Settings\Administrator>とプロンプトが表示されます(Administratorはパソコンの設定で変わります。例えばsuzukiなど)。2000,XPユーザは「C:\Documents and Settings\Administrator>」の状態で、すぐに「cd \windows」と入力してエンターキーを押してください(「」は入力しません。cdと\の間は半角スペースを空けます)。
|C:\Documents and Settings\Administrator>cd \windows <-- 入力
|
|C:\WINDOWS> <-- このプロンプト表示が出ればOK
なお、右サイドバーにあるように、IEユーザの人はバックスラッシュをエンマークに読み替えてくださいね。
プロンプトが出てカーソルが点滅していることを確認したら、以下のコマンドを投入してください(コマンドを入力してエンターキーを押すことを投入といいます)。
あっという間に大量のテキスト文字が流れてスクロールしていきましたね。そして、また先ほどと同じようにプロンプトが表示されてカーソルが点滅しています。
表示された内容をよく見てみよう
では、画面に残っているものを見てみましょう(それぞれのパソコンによってファイルは異なるので大体のところを理解してください)。
DASETUP LOG 53,038 01-10-15 21:09 dasetup.log
THE INI 0 01-10-15 22:05 the.ini
TWAIN DLL 87,952 99-03-07 13:33 Twain.dll
...(中略)...
IEUNINST EXE 33,792 03-03-03 15:25 ieuninst.exe
TWAIN_32 DLL 102,400 99-03-07 11:00 Twain_32.dll
WINDOW~1 LOG 3,066 04-04-01 15:21 Windows Update.log
WINDOW~1 <DIR> 04-04-01 15:17 Windows Update Setup Files
430 個 176,895,601 バイトのファイルがあります.
41 ディレクトリ 4,591.91 メガバイトの空きがあります.
左端がDOSでのファイル名、<DIR>はディレクトリであることを意味します。その後の数字はファイルのバイト数です。日付と時刻が続き、最後にWindowsでのファイル名が表示されています。最後に、このディレクトリには430個のファイルと41個のディレクトリがあって、総バイト数は176MB(メガバイト)ありますと表示されています。同時に残りは4.59GB(ギガバイト)と表示されていますね。
DIRコマンドを投入したプロンプト「C:\WINDOWS」はWindowsの主要ファイルが入っているディレクトリですので、大量のファイルがあります。
コンパクトにファイルを表示する方法
「dir /w」としてコマンド投入すると、ファイル名のみをカラム形式で表示してくれます(dirと/wの間は半角スペース)。
_DETMP.2 FT.INI [JBUILD~1] ST6UNST.000
MICKEY32.DLL VB.INI MOZVER.DAT CD2WV32N.INI
PPDINDEX.LST NET2FONE.INI MOZREG~1.DAT DELF115.PIF
YAKEI.INI [JAVA~1] [SGD~1] SXSTALL.EXE
...(中略)...
WMSETUP.LOG ADOBEWEB.LOG IRFANV~1.LST DOSSTART.BAT
2002年~1 PMK_SE~1.INI MP3STU~1.INI MP3STU~2.INI
[CACHE] QTFONT.FOR IEUNINST.EXE TWAIN_32.DLL
[WINDOW~1]
430 個 176,895,601 バイトのファイルがあります.
41 ディレクトリ 4,591.91 メガバイトの空きがあります.
ページごとに表示を一時停止する方法
「dir /p」とコマンド投入すると、一画面ずつ一旦止めて表示してくれます(dirと/pの間は半角スペース)。
...(略)...
WIN INI 13,047 04-04-01 15:20 WIN.INI
HWINFO EXE 110,592 99-05-05 22:22 HWINFO.EXE
PIDGEN DLL 27,616 99-08-23 16:21 PIDGEN.DLL
続けるにはどれかキーを押してください . . .
ここでスペースキーを押すと次の画面を表示してくれます。途中で表示を止めたい時は、^Cを押してください。
^CはCtrlキーを押しながらCキーを押すことです。キーボード左端下にCtrlというキーがあるので、そのCtrlを押したままで、アルファベットのCキーを押してください。プログラムの処理を中断するブレークキーの役割を持っています。覚えておくと便利ですよ。
後始末はしっかり
最後に、exitコマンドでDOS窓を終了してください。
【今回のDOSコマンド】
「dir」「dir /w」「dir /p」
WINDOWSディレクトリはWindowsの動作に必要なファイルが沢山入っていますので、ここで示したコマンド以外は投入しないで下さい。Windowsが起動しなくなる恐れがあります。DOSに慣れないうちは、記事内容をよく見て、しっかりとコマンドを投入してください。